グアム・サイパン太平洋の伝説


JUAN MALO AND HIS MIRACULOUS MEDICINE

JUAN MALO AND HIS MIRACULOUS MEDICINE① ワンマロと奇跡を起こす魔法の薬

 そしてJuan Maloは院長の元へ向かい
 「いよいよこれより、皆を治療する準備が整いました。」と発表しました。
 翌朝、Juan Maloと院長は病院へ行きました。
 Juan Maloが大きな声で
 「皆さんの中で自分は病気ではない、もしくは歩ける人がいれば、今すぐに立ち上がってこの病院を去って下さい。私は誰が一番病気なのか、足が悪くて立てずに歩けないのかを見なければなりません。」


 その時の光景を見ていた院長の顔を想像できますか?
 一人残らずの患者達が、一ヶ月間寝込み続けた者までも突如として立ち上がり、慌てて病院を去っていくのです。
 彼らは一同にJuan Maloから早く遠退こうと、歩いて行きました。

 Juan Maloは50個の金を院長より手に入れて、その村を去りました。患者達が病院へ戻って、一体Juan Maloが患者達に何を言ったのか、院長の耳に届く前に、一刻も早く脱出です。

院長はチャモロ人が彼らをまんまとだました事にそれはそれは腹を立てる事でしょうね。

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 スペイン人のカソリック信仰は、これまでとは違う精神論と信仰の対象を定めたもので新たな対立を生みだしました。
 エルフ(小人)の様な創造物はdunhendesと呼ばれ、ジャングルに潜んでいる特に危険な存在であると言われ始めました。陽気で踊りが好きな彼らの様な魔法を使う小人達は、他の子供達には洗礼の儀式を受けていない赤ん坊達の孤独な魂だと言われていて、多くの子供達が憧れる対象になっていました。
 それゆえに、彼らはその対象を取り上げて、縮みあげて、呪文の言葉の下に封じ込めました。もし、あなたが夜にジャングルをさまよう様な事があれば、彼らの様ないたずら好きの生き物達にくれぐれも注意して下さいね。
 ただし、彼らに見つからなかったとしても、今度はフレグラントレディかホワイトレディに追いかけられるかも知れませんよ。